浴室塗装の大きなメリット4つと良い業者を見分けるコツ

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浴室塗装

浴室塗装は30年ほど前からすでに東京のホテルなどで使われている技術です。ですがその技術習得には根気と時間が必要なため、浴室塗装の業者数は少ないのが現状です。そのため「浴室塗装」というもの自体をご存知でない方がまだまだたくさんいらっしゃいます。

そこで本記事では、その浴室塗装の特徴とメリット、そして上手く業者を見分けるポイントをご紹介します。

目次

1.そもそも浴室の塗装は大丈夫なのか?

浴室の「塗装」ってなんか大した事なさそう、本当のところ大丈夫なの? そう思われる方のための第1章です。

1-1.ユニットバスは元々塗装が施されている商品

塗装に最も適しているのはユニットバス。そのユニットバスは元々どういう作りなのかをご存知でしょうか?

ユニットバスのバスタブは元の素材の上に塗装が施されています。そしてその元の素材であるFRPは非常に頑丈に出来ています。ですので一般家庭で使う分には余程のことがない限り再利用が可能なのです。大抵汚れが染み込んでしまっていたり、細かいキズが出来ているのは表面部分。その表面を綺麗にすることが出来ればユニットバスは甦ります。つまり補修と塗装で再生が可能なのです。

ユニットバスの塗装ではどういった事に気をつけるべきかはユニットバスを塗装するなら必ず確認しておきたい13のコトを参考にしてください。

※ここでいうバスタブの素材はFRP=繊維強化プラスチックの事を指します。

ユニットバスのバスタブに使われている素材は大半がこのFRP。防水性、耐久性に優れた素材です。ヨットの船底、ガスタンクなどにも使われています。

1-2.プロの浴室塗装は、ユニットバスを入れ替えたのかと思うほど綺麗

汚れたユニットバスのコーティング

汚れの酷いユニットバスの浴室塗装事例

「塗装」をしてもらったら、見た目が貧相になるんじゃ…? そう思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが本当のプロが行う浴室塗装は一味違います。一般の人が出来上がりを見ても塗装をしたとは思えません。「え、これ新品に入替したんじゃないの?」と思うほど綺麗になります。

1-3.都内のホテルでは30年も前から浴室塗装が導入されている

実は浴室の塗装というのは約30年ほど前から、都内のホテルなどで導入されているのです。入替リフォームでは高い費用が掛かってしまいます。そのため多くの部屋があるホテルでは効率的にリフォーム出来る技術が必要でした。

そこで導入されたのが、費用が少なく済む浴室塗装。今使われている浴室塗装は、そのホテルでの工事手順を一般家庭用に見直したものです。一部屋だけのリフォームであっても早く、丁寧に仕上がるよう改良された技術になっています。

1-4.なぜ浴室の塗装はあまり知られていないのか?

大きな理由は次の2つです。

一生のうちにお風呂をリフォームする機会自体が少ない

お風呂リフォームは元々一般の方には情報が届きにくい分野です。料理や掃除などの馴染み深い事であれば、インターネットにもたくさんの情報が流れるでしょう。ですがリフォームを利用する機会は、一生のうちに数回あれば多い方。自然、お風呂リフォームの詳しい工法の違いなどは知らない方が多いでしょう。

浴室塗装の業者は圧倒的に少ない

ユニットバスの入替であればメーカーから商品を仕入れて工事をすればOK。ほとんどの職人が出来ます。ですので人員を増やせば事業拡大が見込め、大きな会社にしやすいです。そうなると広告も多くなり目に触れられやすくなります。

しかし浴室塗装には専用の技術が不可欠。その技術を持った職人を育てるには現場で何年も修行が必要です。そのため事業拡大がしづらく、浴室塗装は埋もれがちになっています。

このようなユニットバス入替の影に隠れているお風呂リフォームの技術というのは、実は他にもあるのです。そういった技術は入替せずマンション寿命を延ばす風呂リフォーム奥の手6つでもご紹介しております。

1-5.DIYで浴室を塗装するのはやめた方が賢明

ホームセンターでそれっぽい塗料を買って、ローラーで塗装してみた。そういうDIYでの浴室塗装を見かける事はありますが、まず間違いなくトラブルへ一直線でしょう。塗料の付着が甘く、塗装の内面に水が入って浴室が水ぶくれだらけになった…という大変な状況になったりします。浴室を塗装するには以下のような道具や技術などが必要です。

  • プロの使う特殊な塗料と塗装道具
  • 塗料をしっかり定着させるための知識と技術
  • 綺麗に下地を作り、塗装を行う専門技術

浴室を塗装する時はDIYは避け、浴室塗装専門の業者に頼むのが良いでしょう。

1-5-1.モルタルの壁ならばホームセンターの塗料とハケなどで塗装できる

しかし浴室とは言っても、それがモルタルの壁だった場合は話が別です。外壁にも使われるモルタルであれば、ホームセンターに売っている浴室壁専用塗料などを使ってDIYが可能。塗料の注意書きをよく読んで判断してみてください。

1-6.ステンレスの浴槽はグレーゾーン

塗装を施す時、特に注意したいことがあります。それはバスタブがステンレスかどうかです。ステンレスは表面がつるつるしていて見た目は綺麗。そのため、なんとなく塗装のノリも良さそうに見えます。

ですがステンレスは塗料の付着がかなり弱いのです。実は浴室塗装の専門業者であってもステンレスが苦手なところは多く、ステンレスの塗装を請けたとしても保証を出す業者はほんの一部でしょう。そのくらい、ステンレスのバスタブというのは曲者なのです。

  • ステンレス浴槽でもしっかりと保証を出し、施工実績も豊富な業者を知っている
  • とにかく費用を掛けられないのでどうしても塗装をするしかない

そんな方以外は避けた方が無難でしょう。

1-7.塗装ではなくユニットバス入替をした方が良いケース

塗装にも得意不得意があります。以下のような希望がある場合はユニットバスの入替がオススメです。

  • バスタブ、浴室の大きさを変えたい
  • バスタブに機能をつけたい
  • 浴室にかなりの高級感を出したい
  • 排水管からの水漏れが激しい
  • ユニットバスのサビが激しい
  • 戸建でシロアリが発生している

ユニットバス入替を検討されている方はユニットバスのリフォームで失敗しないための17つのポイントも参考にしてみてください。

2.浴室塗装でリフォームする大きな4つのメリット

お風呂の塗装はユニットバスの入替と比べ、どのようなメリットがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

2-1.ユニットバスの入替に比べて断然費用が安い

塗装でのお風呂リフォームはユニットバス入替の約2分の1から、5分の1の費用でする事が出来ます。

費用相場 (浴室全体)

入替 50~100万円台
塗装 10~20万円台
  • 材料費の違い … ユニットバス入替ではそもそもユニットバス自体の商品代が掛かる
  • 人件費の違い … ユニットバス入替では複数人の職人が必要なのでその分費用が掛かる
  • 工事費の違い … 壁の取壊し・再構築、既存ユニットバスの解体撤去費など工事の多さが違う

大体この3つの違いで金額に差が生まれます。費用をそこまで掛けれない、でも綺麗にしたい方には塗装が良いでしょう。

2-2.リフォームに使えるほど新品同様に綺麗になる

ユニットバスの浴槽等は元々工場で塗装を施されて出荷される商品です。プロの浴室塗装は、そうした工場で行われている作業を一般家庭で行えるよう改良した技術なのです。そのように表面を新しく塗りなおす訳ですから、新品同様にピカピカになります。表面が変わりますので、場合によっては本当の新品の時よりも綺麗に生まれ変わる可能性さえあります

そのため事前に塗装だと聞いていたとしても、いざ目にすると「入れ替えたのでは?」と見間違えるほど。清潔感を求める方にも充分メリットのあるリフォーム方法です。

2-3.ユニットバス入替では対応が難しいお風呂もリフォーム出来る可能性がある

「ユニットバス入替が難しい」という状況は大体以下のパターンです。

  • 柱やハリの関係上、入替工事自体困難 (特にマンション)
  • 浴室が外壁に面しているため、壁を取り壊して再度作り直す必要がある
  • オリジナルの広さの浴室のため、対応しているユニットバスがない(特に在来浴室)

そういったお風呂のリフォームでも、塗装でなら綺麗に出来る可能性が高いのです。

2-4.ユニットバス入替に比べて工事の日数が少ない

浴室全体をスムーズにリフォーム出来た時の日数

入替 3~5日 ※マンション・戸建の状況による
塗装 1日半~3日 ※高度な補修が必要かによる

ユニットバス入替でもスムーズに入替が出来れば2~3日で可能という業者もいます。しかし1週間ほど掛かる工事などもあり、出来るだけ工事を長引かせたくない状況では日数の問題に頭を悩まされます。入替で1週間掛かる浴室でも塗装であれば2~3日で可能ということもざらにあります。

  • 不動産売買で引渡しを急ぎたい場合
  • 入居者がおり、日数を長引かせて負担を掛けられない場合

そういった場合に塗装が活きてきます。

3.浴室塗装でリフォームした実例

ここまでで浴室塗装について書いてきました。気になるのは「じゃあ実際にやったらどんな感じになるの?」という事ですよね。ここでは浴室再生職人会が、実際に塗装でリフォームした浴室の事例をご紹介します。

3-1.マンションの浴室

浴室塗装

掛かった費用 ¥170,000 (税抜)
施工日数 2日間
リフォーム箇所 浴室全体(バスタブ、床、壁、天井、キャビネット)
リフォーム方法 塗装のみ

※部品は洗浄して再取付しています。

今回の浴室塗装で解決できた悩み事

  • 費用を抑えたいけど、入替だと数十万円掛かる
  • バスタブだけ取替えようにも、メーカーに同じサイズの物がない
  • 機能はいらない、清潔に出来ればいい

塗装はこういった悩みに強みを発揮します。

3-2.戸建の浴室

浴室塗装

掛かった費用 ¥168,000(税抜)
施工日数 2日間
リフォーム箇所 バスタブ、床、壁
リフォーム方法 塗装のみ

※部品は洗浄して再取付しています。ここでいう通常より大きいサイズというのは1200×1600mm以上を指します。

今回の浴室塗装で解決できた悩み事

  • 普通より広いサイズの浴室だから、入替にも費用が掛かる
  • 劣化が激しいのでクリーニングでは綺麗にできない

コチラは天窓がついており、通常より大きい浴室でした。天井はクリーニングで何とかなる汚れでしたが、その他は激しく劣化。しかし塗装でリフォームすることで費用を抑えることが出来ました。

 

こうした浴室塗装の事例をヒビ色あせ水漏れも解決!お風呂コーティング厳選8事例にまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

4.再生目的の塗装が出来るもの、出来ないもの

さて段々と浴室塗装について分かってきたところで、じゃあどんな浴室なら塗装できるの?という事に触れます。塗装できる、グレーゾーン、できないを分けて解説していきます。

注意点

浴室再生職人会の判断基準を主に解説しています。業者によって判断は異なりますので、ご依頼の際は直接お尋ねください。

塗装が出来るもの

  • FRP(エフアールピー)
  • 人工大理石

この2つは塗料と相性がいいです。ただし状態によっては補修が必要な物、出来ない物もあります。

FRPなのに出来なかったバスタブ

24時間風呂として使っていたバスタブ。長年ずっと水に触れていたので、本体の素材が水を吸ってしまっていました。表面部分を補修したとしても、下から水が出てくるようでは上手くいきません。やむなく断念。

塗装出来るかグレーゾーン

  • ホーロー (追い炊きは出来ない可能性アリ)
  • タイル (下地がしっかりしていないと厳しい)
  • ステンレス (やったとしても、ほとんど保証を出していない)

このグレーゾーンは業者によってやるやらない、保証を出す出さないが分かれるところでしょう。また状態によっても出来るかどうかが変わります。無理にするとトラブルの元。業者の判断に従った方が良いでしょう。

塗装が出来ないもの

  • モルタル

モルタルは在来工法の壁に使われていた素材です。再生のための塗装は出来ないでしょう。モルタルを手軽にリフォームするには、ローラーでの塗装や、パネルを貼る方法もあります。(※パネル工法とも言います)

5.良い浴室塗装の業者を上手く見分けるポイント

浴室の塗装がどんなものかが見えてきました。ですがリフォームを頼む業者自体が良くなければ元も子もありません。上手く業者を見分けるポイントをお話します。

5-1.スプレーガンを用いた浴室再生専門の塗装業者かどうか

まず気をつけたいのはその業者が「浴室再生専門の」塗装業者かどうか。さらにハケやローラーではなくスプレーガンで塗装する業者かどうかが重要です。

浴室塗装は外壁の塗装とはやり方が違います。それ故に浴室を再生する目的で行う塗装は、一般の方はもちろん実は普通の塗装屋さんでも失敗してしまいます。お風呂は人の肌が直接触れるところです。そのような部分を塗装で仕上げるにはかなり繊細な作業が要求されます。普段から浴室を塗装している専門の業者でなければ難しい技術。スプレーガンを使う浴室再生専門の塗装業者を選びましょう。

5-2.浴室を再生させる塗装でのキャリアが5~6年はある業者どうか

これは少しシビアな条件ですが、浴室を再生させる塗装でのキャリアが5~6年あるかどうかもポイントになってきます。

浴室塗装は、塗料の付着が甘ければ大体が2年以内に剥がれます。正しいやり方を知らずに参入してきた塗装業者がどんどん塗装を行っていた場合は大変です。参入後2~3年以内にクレームが殺到してその対応に追われます。そうなって初めて自分たちのやり方に間違いがあった事に気がつきます。しかし何が間違っていたのかも分からず、自分たちではどうしようも出来ないためにその時点で浴室塗装から撤退することになります。

  • 間違った技術ならばクレームが殺到する年数を越えている
  • 色々な浴室を塗装して経験が豊富になってきている

という点を加味して「キャリアが5~6年あるか」をポイントに挙げました。

5-2-1.担当する職人のキャリアが浅い場合、その師匠は経験豊富なのかどうか

ただし、どの業界もそうですがまだキャリアの浅い新人が担当する事はあり得ます。上で書いたキャリア5~6年とは、その業者自体が携わってきた年数と言い換えても良いでしょう。しっかりした工程を先輩から学んだ浴室再生の職人であれば、2年ほどの経験でもひとりで浴室を担当できる技術を身につける事は可能です。

その職人自体がキャリアが浅い場合は、師匠に当たる人物の経験は豊富なのかをチェックしましょう。

5-3.塗装の色が変えられるのかどうか

次にチェックしたいのが、塗装の色を変えられるかどうかです。「色なんて関係あるの?」と思われるかもしれません。しかし実はかなり重要なポイントなのです。浴室の塗装(コーティング)には大きく分けて2種類あります。

  1. 浴室を再生させる目的の塗装 … 老朽化している浴室を再生させて、新品同様にする
  2. 浴室をカビや汚れから保護する目的の塗装 … 透明の塗料でコーティングし、表面を保護する

上の「浴室を再生させて」というのがこの記事でお話している浴室塗装。この2つは似ているようでいて、目的や使える場面が違います。塗装で再生させて浴室リフォームをしたいのであれば、色を変えられるかをチェックしましょう

5-3-1.浴室を再生させる目的の塗装

再生のための塗装は、色を変えられます。目的は「汚れて老朽化した浴室を綺麗に甦らせること」。浴室専門の塗装業者が下地をしっかり整えた上で行うため、以下の状態にあるほとんどの浴室を綺麗にする事が可能です。

  • 汚れ、老朽化が激しい浴室
  • バスタブにヒビや割れがある
  • 塗装が剥がれてきているバスタブ

5-3-2.浴室をカビや汚れから保護するための透明な塗装

ここでの保護するための透明な塗装とは、ガラスコーティングやフッ素系樹脂コーティングなどの事を指します。このコーティングをする目的は「汚れがつかないよう保護すること」。塗料が透明であることから浴室が以下の状態ではコーティング出来ません。

  • 色褪せ、変色を何とかしたい浴室
  • 塗装が剥がれている浴室
  • ヒビや割れがあるバスタブ
  • バスタブが老朽化している浴室

保護を目的とした透明なコーティングは、まだ使い始めて年数の浅い浴室か、クリーニングした直後の綺麗な時にしましょう。この2種類のコーティングについては最低限把握すべき浴室コーティングの異なる2つの種類でより詳しくご説明しております。

5-4.浴室の床やバスタブの底などに空いた穴を補修できるかどうか

浴室塗装を専門としている業者ならほとんどは、ユニットバスの穴の空いた部分を補修する事ができるでしょう。穴の空いたところがユニットバスでは定番のFRP(繊維強化プラスチックのこと)素材であれば補修可能。その穴の空いたところと同じ素材をその場で作り直し、再生させます。この技術をFRPライニング(エフアールピーライニング)と言います。

浴室塗装業者に「FRPライニングは出来ますか?」と尋ねてみましょう。ただし「穴を補修できるんだから、元々穴を開けておこう」というのはトラブルの元です。ご自身で穴を空けるのはやめましょう。

5-5.塗装箇所に何年かの保証を出しているか

ほとんどの浴室塗装の業者は何年かの保証を出しています。例えば、塗装した部分には2年間保証を出し、剥がれたりした時には無償で対応します、といった具合です。塗装と相性がいい素材であっても、万が一アクシデントが起こる時はあります。出来るだけ保証を出している業者を選びましょう。

5-6.電話対応の良し悪しはあまり気にしない

さて、これはオマケのポイントです。業者に電話した時、電話対応が微妙だったという事があります。もちろん良い事に越したことはありません。ですがリフォーム会社の場合、以下のような事がよくあります。

  • 元は職人だった人が営業になる
  • 今も職人で、すべて自分で対応している

電話対応がラフな業者でも、腕が悪いわけではないかもしれません。重要なのは、自身に合ったお風呂リフォームを考えてくれるかどうかです。

6.まとめ

浴室塗装はなかなか馴染みがないだけに、不動産やリフォームのプロであっても判断が難しいジャンルです。一般の方なら尚更です。浴室を塗装するという発想自体なかった方もいらっしゃるでしょう。

お風呂をリフォームする時には、本記事でご紹介したメリットが欲しい場面も出てきます。必要な時に塗装を上手く活用できるように、覚えておいて損はないでしょう。

 

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